自分の将来を悩んでいる貴方へ -約10年勤めた大企業を退職してから、独立した時までの話-

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現在、会社勤めをされている方で、自分の将来に不安を抱き、「このままで良いのか…」と悩んでいる方は多いと思う。

“収入面” “人間関係” “業務内容” “将来性” “待遇” 等々、理由は様々だろうが、何かしら思う事が有るのではないだろうか?

実際に転職や独立を検討するも、今より悪くなる事への不安(失敗)が頭をよぎり、かと言って未来予知など出来る筈もなく、将来を変えたいと思いながらも「現状維持を選んでいる」方が大半なのではないだろうか?

2012年4月、私は誰もが知っている大手企業を退職し、結果的に独立を果たした。
何かの参考になればと思い、その頃の話を簡単にまとめたいと思う。

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安定収入の大企業へ。想いを叶えて中途入社

1998年頃から「この会社で働いてみたい」という想いを抱いていた。
しかし高卒だった私は、大卒募集しかないその会社に、入社する事は出来ないと思っていた…

2003年4月、27歳の時に、派遣社員としてその会社の業務に関わったのが始まりだった。
業務内容を簡単に言えば、あるサービスの加入者数を増やす為、様々な施設内に設置したブースで、ご興味がありそうな方に商品説明を行い、ご契約を頂く仕事だった。

与えられた仕事をとにかく頑張った結果、半年後には現場リーダーを任せられ、更に半年後には、派遣社員でありながら本社勤務の営業に引き上げられていた。

大卒しか入社出来ないその会社に、高卒の私が入社出来るとはその頃全く思っていなかった。
だが翌年の2005年、課長推薦を頂き、私は高卒ながら正社員として入社する事が出来た。

正直、毎日激務ではあった。でも得る事が多く自分なりに楽みながら仕事が出来ていた。
自分の想いを叶えて入社した会社。故に定年まで頑張る気持ちで日々努めていた。

悩んだ末に退職

2011年10月。36歳を迎えた私は、ふと10年〜20年後の自分の姿を想像した。
「今の多忙な業務を、40代〜50代になった時に継続できるのか?」
「その時の収入は、今より上がっているのか?」

そんな少しの不安と疑問を抱いていた矢先の2012年1月、私に異動命令が下った。
将来に不安な気持ちを抱き始めていた事もあり、初めて「退職(転職)」について悩んだ。

奇しくもその頃は、上司との折り合いも悪く、業務も入社以来最も忙しく、東日本大震災後の影響も残っており、色々厳しい時期でもあった。
気持ちもナーバスになり、現状から逃げ出したい気持ちがあったのかもしれない。

だが「将来を変えるなら(年齢的にも)今しかない!」と言う想いもあった。
楽天的な性格でもある故「なんとかなる!」と考え「将来を変える為!」と退職を決断した。
異動命令から1週間後の事だった。

転職市場の現実を知る

その時点では独立を考えておらず、経験を活かせる企業に転職しようと考えていた。
(とりあえず就活前に4カ国の海外旅行に出かけ、帰国後に活動を開始した)

しかし現実は非常に厳しかった。
自分が希望した企業は書類選考で落とされ、運良く面接に進んでも不合格になる日々だった。
求人によっては年齢制限もあり、自分が望んだ様には行かなかった。毎日が不安だった…

独立する事も考えたが、何をやっていいか全く分からない…
そんな中、ある大手企業から「代理店として将来独立」する事を前提としたお誘いを受けた。

「5年間、営業目標を継続達成する事で、その会社の正規代理店として独立して貰う(事務所を構え、社長になって貰う)」と言った内容だった。

前職と関連性の無い未経験の業種だったが、自分にとっては一筋の光だった。
勤務地も選択可能という事から「地元での独立」を目指し、地元での再就職を決めた。
退職から5ヶ月後の事だった。

やっぱり現実は甘くない

その業務は、最初の2ヶ月で1回目の目標(ノルマ)が待っていた。
だが自分に全く向かない仕事だと言う事に気が付き、最初の目標達成見込みも無かった事から、すぐに退職を選択した。

直後、前職の経験を活かせる別会社に再就職した。
だがこちらは、企業体質に色々問題が有る事が判り、試用期間中に退職した。
(案の定、数ヶ月後に倒産した)

正直、前職を辞めた事を少し後悔したりもしていたが、再就職する意義を全く見出せなくなっていた事もあり「独立」を真剣に検討し始めた。

「自分の経験を活かしながら、長期に渡り楽しく出来る仕事は何か?」
自分の未来を真剣に考え、自分に何が出来るのか?、そのヒントを色々探し回った。

独立開業へ向けて

2013年3月、色々思案した結果「iPhone関連の専門店」の開業を思い浮かべた。
それは需要に対し供給が少なく、かつ「自分の知識と経験が大きく活かせる」内容だった。

「1:修理」「2:(設定等の)サポート」「3:関連製品の販売」の3本柱で成り立ち、iPhoneシェアが広がっている中、立地と集客が上手く行けば成功すると感じていた。

ただ実店舗を構える場合、融資を受けなければ開業は無理だった。
よって融資を受ける事を前提で、準備費用(経費)や、売上予測、業務内容などを記した「事業計画書」を作成し、情報を一つにまとめた。(この事業計画書は、後々大きな役に立った)

結果、事業失敗時に抱えるであろう負債額が、最大のリスクと言えた。
貸店舗は初期負担が大きく、かつ好立地ほど賃料も高く、開店後の人件費や集客宣伝費など含めると、掛ける費用はそれなりに大きかった。

もし開業すれば、決して失敗は出来ない…。でも”絶対に成功する”と言う確証も無かった。

もしこれを「3:関連製品の販売」一本に絞り「ネット販売」だけにすれば、「ある程度の資金」と「自分の部屋」と「PC(+ネット)」さえあれば、1人で開始できるのでは?と考えた。

その時点でネット販売経験はヤフオクのみしか無かったが、ネット販売について調べると、Amazonに出品する事が出来て、かつ楽天などよりハードルが低い事を初めて知った。

方向性の決定

Apple社はアメリカ企業だが、iPhoneの製造は、中国広東省の工場で行われている。
当然、関連商品の工場も中国にあり、主要市場や仕入れ原価など、事業計画書作成時に色々調べていた。

しかし実際に仕入れる場合、市場に出向き直接仕入れるか?タオバオなどから仕入れるか?
その辺までは理解していたが「送金方法」「日本への発送方法」「信用出来る相手の見つけ方」など、輸入に関するノウハウを全く持って無かった。

2013年7月、偶然知った、日本人が運営する海外企業が、中国輸入セミナーを開くというので参加してみた。

その会社のCEO曰く「弊社の提供するサービスを要約すると、”中国に秘書を雇う事と同じ”」という話だった。
(私はより踏み込んだ解釈を行い「中国に自分の事務所が借りれる事と同じ」と捉え、実際(常識の範囲内で)その様に使わせて頂いている。)

このサービスに加入すれば、輸入の問題点を解消でき、自分の計画が遂行できると感じた。
費用面も、初回加入費以外は「月額費用」と「輸送費に対する、僅かな手数料が加算される」だけという事で、そこまで高いと思わなかった。

念の為にこの会社についても調べたが、海外にグループ企業が複数存在し、詐欺では無い事を確信した私は加入を決意。

2013年8月8日、私は法人を立ち上げ独立。現在へ至る第一歩をスタートさせた。

…なお、独立から2年後の現在。年収は約1,200万円に上っている。

会社員を辞めて、独立しようか悩んでいる方へ

正直、会社員でいる事の方が楽だと思いますし、最低限の安心感はあると思います。
(年齢や、持っているスキルなどによって、状況は大きく異なって来るでしょうが…)

もし会社員でいる事のリスクを何点か挙げるなら…
「その会社が倒産する可能性」
「業績悪化で給与(賞与)が減る可能性」
「転勤が多すぎて家族と離れてしまう可能性」
「休みが無さ過ぎて自分の時間が持てない可能性」
「各ハラスメントを受ける可能性」

(特に、ハラスメントが蔓延している会社は、誰の目にも「ブラック」と言えると思うので、個人的にはすぐ辞めるべきだと思います。)

ただし、私みたいに”計画無しの退職”はオススメしません。
最初は副業などでリスクを抑えながら、次の可能性を探るのが一番かと思います。
(転職も同様で、在職中に行うべきです。)

ちなみに、独立して良かったと思った事は「自由」を得られた事です。
もちろん「稼げる or 稼げない」は自分次第ですので、継続した努力は必要です。

「どんな困難も乗り越える!」と言う、強い意志を持てる方なら、大丈夫かもしれません。
もし、その様な意志を持てないのであれば、会社員で居る事をオススメします。

でも一度きりの人生。後悔しない様に生きたいですね!

この記事が、誰かの参考になればと思います。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!^^

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